Appleは、苦戦するストリーミング型音楽配信サービス「Lala」の買収から半年を経て、同サービスの閉鎖を決定した。
Lalaのウェブサイトではトップページが差し替えられ、新規登録者の受付を中止する旨の文章が掲載されているほか、既存会員に対しては米国時間5月31日限りで同サイトの運用を停止すると通知している。
Lalaは、1曲10セントで楽曲を販売するストリーミング型の音楽配信サイトで、ユーザーは自身の楽曲ライブラリを同社のサーバに保存できる。Lalaはこれまで何度か提供するサービスの内容を変更しており、ストリーミング型サイトとなる前はCD交換サービスだったこともある。
Lalaを閉鎖するというAppleの決断は、単独の音楽配信サービスとしてLalaが確固とした地盤を一度も築けなかったことを考えると、さほど驚くことではない。AppleにとってLala買収の真の狙いは、同社のストリーミング技術だった。Appleが2009年12月にLalaを買収した直後にも、関係筋は米CNET Newsに対し、クラウドベースのストリーミングサービスを開始するにあたり、Lalaのエンジニアや幹部がその後押しをすることになると述べていた。
Appleは、「iTunes」ユーザーに対し、自らが所有する楽曲や動画のデジタルコピーをAppleのサーバに保存する機能に加え、ウェブ対応デバイスを介してこれらのメディアにアクセスする機能を提供する計画を検討している模様だ。
したがって、AppleがLalaから受け継いだ恒久的資産の最たるものは、これから登場する可能性があると言えるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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