Googleは米国時間4月15日、「Gmail」用に小さいながら便利なアップデート2件を発表した。このアップデートは、同サービスの使用をより簡単にするとともに、同社が無料で提供する「Google Calendar」サービスとの統合を進めることができる。特筆すべき点としては、ともに同社が実験的なサービスを提供する「Google Labs」のセクションをスキップして、ダイレクトに正式版でのサービスが開始されていることが挙げられる。
最初に紹介するアップデートは、ドラッグ&ドロップによる添付機能で、PCのデスクトップから電子メールメッセージ上にファイルをドラッグするとアップロードが開始される。これはちょうど同社が「Google Wave」で写真や他の種類のメディア向けに導入したシステムと同じように機能する。Google Waveでの機能と同じく、新たなドラッグ&ドロップによる添付機能を利用するには、「Google Chrome」または「Firefox 3.6」が必須とされている。
この新機能をGmailで用いるには、ファイルをハードディスクからメール作成画面にドラッグすると緑色のボックスが表示されるので、そこにファイルをドロップするだけでよい。その後、同サービスではバックグラウンドでファイルをアップロードし、他の添付ファイルのアップロード時と同じく、この間にユーザーは作業を進められる。
もう1つの新機能は、同社が3月に実験的に紹介した「Google Calendar」のリスケジュール機能のフォローアップともいえる便利な機能だ。同機能により、送信される電子メールの件名の直下には、小さな「招待状の挿入」リンクが追加される。このリンクがクリックされると、Google Calendarの招待状作成画面がポップアップ表示され、それぞれの人々のスケジュールに合わせて空いている日時が視覚的に表示される。そのメールが送信されるとすぐに、同イベントは(Gmailで受信されると)すべての人の予定表に自動的に追加されるか、カレンダーファイル(.ics)として添付される。
この2つの新機能のうち、ドラッグ&ドロップによる添付は非常に新しく優れたものである。Google ChromeまたはMozillaの「Prism」がインストールされたFirefox 3.6のユーザーで、スタンドアローンなデスクトップウェブアプリとしてGmailを用いている場合は、同機能により、まったく新しい機能性の向上が実現し、真のソフトウェアとしての側面により近づくものとなるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス