American Society of Media Photographers(ASMP)は米国時間4月7日、Googleの「Book Search」プロジェクトは画像の使用権を写真家と交渉することなく開始されたとして、Googleを著作権侵害で訴えた。これは、2005年に書籍作家側の弁護団がGoogleに対して展開した主張と全く同じである。このときの訴訟では、作家側が2008年にGoogleとの和解に合意している。
しかし、その和解案はまだ承認されていない。多くの作家が和解条件に反対しているからだ。Financial Timesによると、Denny Chin判事は写真家側の弁護団に対して、今の段階でこの訴訟に参加すればプロセス全体に支障をきたすことになると話し、独自の訴訟を提起するよう忠告したという。
「われわれは、Googleが今日まで違法にスキャンしてきた1200万点の書籍および出版物に自身の作品が掲載されている視覚芸術家への正義と公正な補償を求めている」とASMP側のゼネラルカウンセルであるVictor Perlman氏はプレスリリースの中で述べた。「その過程で、われわれは著作権を奪われた何千人ものアーティストの声を世間に届けるつもりだ。そして、われわれは今回の集団訴訟を通して、そうしたアーティストの権利を強く主張したいと考えている」(Perlman氏)
一方、Googleは声明の中で次のように述べた。「われわれは、Google Booksが米国および国際著作権法に完全に準拠していると確信している」(Googleの声明)
ASMPが提起した訴訟の原告には、Graphic Artists Guild、Picture Archive Council of America、North American Nature Photography Association、Professional Photographers of America、写真家のLeif Skoogfors氏とAl Satterwhite氏、Morton Beebe氏、Ed Kashi氏、イラストレーターのJohn Schmelzer氏とSimms Taback氏も含まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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