米Yahooは米国時間3月31日、「Google AdSense」に対抗する「Yahoo! Publisher Network」を閉鎖する決定に至ったことを発表した。
小規模なウェブパブリッシャーが自らのサイトに広告を表示して、収入を得られるようにする広告プラットフォームのYahoo! Publisher Networkは、4月30日に正式に閉鎖される。同サービスは5年近く前に公開されて以来、ずっとベータテスト段階にある。
YahooはPublisher Networkユーザーへ送信した電子メールで、同サービスのユーザーに「Chitika」への移行を検討することを勧めている。Chitikaも同様の広告プラットフォームで、同社によると「8万以上のウェブサイトで月間20億回を超えるインプレッション」を提供しているという。Chitikaは、Yahoo! Publisher NetworkのユーザーがChitikaのサービスに加入するのを支援するページを開設した。
Yahooは、同社独自の社内広告への取り組みを強化する中で、Publisher Networkの閉鎖は必然的な措置であると述べた。
「Yahooは事業目標に沿って、自社製品およびサービスの評価と優先順位付けを絶えず行っている。消費者と広告主に最高の体験を提供するというわれわれの継続的な取り組みも同様だ」とYahoo関係者は電子メールによる声明で述べた。「Yahoo! Publisher Networkベータプログラムを全面的に見直した結果、同プログラムを弊社のパブリッシャーが期待するレベルまで引き上げるのに必要なリソースは、Yahoo事業のほかの分野へ振り向けた方がより大きな効果を得られると判断した」(Yahoo関係者)
Yahooは財政面に割に合わないとして終了するサービスが増えているが、Publisher Networkもそこに加わることとなる。そうしたサービスの最も顕著な例の1つは、Yahooが2009年4月に終了を発表した「GeoCities」だ。同サービスは10月に正式に終了した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス