ニワンゴは2月19日、動画コミュニケーションサービス「ニコニコ動画(9)」でアプリケーションプラットフォーム「ニコニコアプリ」を提供することを発表した。
都内で開催されたイベント「ニコニコ動画(9)全国ツアー」にドワンゴ取締役の夏野剛氏、ニワンゴ取締役の西村博之氏が登場し、ニコニコアプリを会場のユーザーに紹介した。
ニコニコアプリは、誰でもニコニコ動画のなかで動作するアプリを作れるオープンな環境。mixiアプリのようなアプリケーションプラットフォームだ。ユーザーはいろいろなアプリケーションをダウンロードして楽しむことができる。現在はアプリケーションインターフェースの策定、仕様決定などの作業を進めているという。
事務局の設置、サーバおよび開発環境の増強を実施し、2010年中に公開する。ニコニコアプリを企画した背景について西村氏は、「昨今、mixiアプリとか流行ってるじゃないかですか。流行りには乗りますよ」とコメント。
ニコニコ動画の視聴中にほかのユーザーとゲームで遊べるサービス「ニコニコ遊園地」もニコニコアプリの1つ。今後はゲーム以外のアプリも登場する予定だ。
イベント会場では、ニコニコ動画上で落書きを共有できるアプリのデモが披露された。同じアプリをダウンロードしているユーザー同士なら、同じ動画を見ながら落書きを共有できるというものだ。
日本シンセサイザープログラマー協会と慶應義塾大学主催のワークショップ「二次創作オンラインワークショップ〜みんなで創って考える〜」がニコニコ動画で開催されることも発表された。
このワークショップは日本音楽著作権協会(JASRAC)公認。音楽制作の楽しさや著作権について生放送で学びながら、ユーザーが実際に二次創作を体験できる。2月19日より、「ニコニ・コモンズ」で配信される日本シンセサイザープログラマー協会会長松武秀樹氏とSweetVacation早川大地氏提供の音楽素材を利用した二次創作作品の投稿を募集する。さらにニコニコ生放送に松武秀樹氏が出演し、2月22日、23日の2日間に渡り、MIDI調教講座を生放送し、MIDI作成のノウハウやアレンジの魅力を伝授する。
イベント中に夏野氏から、ニコニコ動画の黒字化がまもなくであることが明かされた。
会場からの質問で黒字化の時期を聞かれた夏野氏は、「これ(ニコニコ動画(9)全国ツアー)さえやらなければ黒字になるところまできた。かなり近い。今年中には絶対にやる。しかも1カ月だけじゃなくて、3カ月くらい黒字にできる」と回答した。
ニコニコ動画(9)全国ツアーは2009年11月14日の仙台を皮切りに全国9会場をまわり、各会場で新サービスを紹介したり、各地の有名人をゲストに迎えたりした。今回の東京会場が最終回だった。
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