Appleが提案したとされる「iTunes」のクラウド音楽サービスに関して、米国4大レコードレーベルが続報を待つなか、クラウドメディアを専門に扱う新興企業についてGoogleが簡単な調査を行ったとの情報が入った。
Googleは、ロサンゼルスに拠点を置くCatch Mediaの買収に興味を示しているという。両社の交渉に詳しい情報筋が明かした。Catch Mediaは、消費者が多種多様なハードウェアやサービスプラットフォームをまたいで、デジタルの映画や音楽、書籍を簡単に楽しめるようにすることを目指している企業だ。GoogleとCatchの交渉が、非公式の話し合い以上のものに発展したかどうかは明らかになっていない。
AppleはiTunesをクラウドコンピューティングへ移行させるとみられているが、GoogleによるCatchの買収が実現すれば、Appleのこの動きを追随する上で役に立つかもしれない。米CNETは1月、Appleがストリーミング音楽サービスを無料で消費者に提供する計画を大手レーベル各社に持ちかけたことを報じた。レーベル各社は、何らかのライセンス契約を新たに締結する前に、より詳細な情報をAppleに求めている。
Googleの広報担当者にコメントを求めたところ、書面で次のような答えが返ってきた。「われわれは、さまざまな事柄についてさまざまな人々と話し合っているが、うわさや憶測についてはコメントしない」。Catchの関係者からはコメントを得られなかった。
Catchはコンテンツの提供や保管は行っていない。同社は、PlusやCirrus、ATMなどのネットワークが銀行業界で果たしている役割を、デジタルメディア業界で果たしたいと考えている。Catchは、異なるプラットフォームを越えて移動するデジタルメディアの登録や追跡、転送、削除について、ハードウェア企業やサービスプロバイダーを支援するテクノロジを開発してきた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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