アイビー・アーツは2月16日、ブラウザ上でノベルゲームなどの作品を作成・公開できるソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「Tomoca」オープンベータ版を公開した。
Tomocaはノベルゲームや電子コミックなどを作成し、ユーザー間で共有したりブログなどで公開したりできるSNS。Flashベースの編集ツールでテキストを入力し、イラストや音楽、特殊効果、ストーリー分岐などをドラッグ&ドロップ操作で選択していくことで、簡単にオリジナルのノベルゲームを作成できる。
また、漫画を画像ファイルでアップロードして特殊効果をつければ、携帯電話向けの電子コミックのように、コマごとにフォーカスするなどの動きをつけることも可能。そのほか、音楽とイラストだけを使って、スライドショーを作ることもできる。
作品に必要なイラスト素材はTomoca上で提供される。またこれに加えて、ユーザー自身が編集ツールを使って作成したり、アップロードしたイラストを素材として利用したりもできる。
作品はPCからのみ作成できるが、ドコモ端末向けにはビューワーアプリケーションを提供しており、閲覧が可能。今後は他キャリアやiPhoneやAndroidなどスマートフォンへの対応を予定するほか、mixiアプリなどソーシャルアプリケーションプラットフォームへの機能提供も検討する。
このほかTomocaでは、育成要素を持つコミュニケーション機能「デコにわ」も提供する。各ユーザーにはそれぞれペットと自分の庭が与えられ、友人との交流やペットの育成、ガーデニングなどを楽しむことができる。デコにわに関してはPCのみのサービスとなる。
サービスの利用は無料だが、プロ作家の作品やデコにわ用アイテムなど一部のコンテンツには、「トモカポイント」と呼ばれるポイントが必要になる。同ポイントはサイト上でユーザーと交流するといった行動によって加算される。
今後は、ノベルの有料販売機能などを追加し、課金での収益化をめざす。またこれと並行して、ノベルが読まれた回数に応じて作成者に還元する仕組みも作っていくという。
アイビー・アーツは1998年の設立。「トロと休日」など、家庭用ゲーム機ソフトを中心とした受託開発を手掛ける。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力