スカパーJSATは1月27日、ハイビジョン多チャンネル放送の「スカパー!HD」で3D放送をスタートすると発表した。放送開始は2010年夏を予定。3D専門チャンネルを設け展開していく方針だ。
スカパーJSAT取締役 執行役員副社長の仁藤雅夫氏は「映画における3Dコンテンツの増加、大手家電メーカーによる家庭用3Dテレビの発表など、2010年は家庭用3D機器の元年になると思っている。映画の3D化を見てもわかるように、3Dは視聴者がお金を払ってでもみたいと思わせられるコンテンツ。これはペイテレビにとって重要な事実として受け止め、3D放送のリーディングカンパニーとして取り組んでいきたい」と意欲を示した。
スカパー!HDサービスで提供されるのは、今後3D放送の主流と目されるサイドバイサイド方式を採用したもの。ハイビジョンサイズの画面を左右2つに分割し、3Dテレビがそれぞれの画面を伸長し再生することで、立体に見えるという。視聴するには専用のメガネが必要となる。
3D対応テレビとスカパー!HDチューナーのみで3D放送を見られることが特長で、チューナーは既存のものをそのまま利用するとのこと。開始時には、月2〜3本の3Dコンテンツを自主制作して提供するという。料金形態は現在のところ検討中としている。
2009年10月から、サイドバイサイド方式によるコンテンツの収録を開始しており、すでにサッカー、格闘技、ゴルフなどのスポーツやグラビアアイドルのイメージ作品などを撮影済み。発表会場でも、収録した3D素材を衛星を用いて伝送し、デモンストレーション映像として披露した。
放送コンテンツに関しては「サッカーやコンサートなどのライブイベントを3D放送として提供していきたい」(仁藤氏)とコメントしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス