動画の世界は今週、「HTML5」の話題で盛り上がっている。そして、その最も新しいニュースを提供してくれているのがVimeoである。ライバルのYouTubeが同サイトの動画向けにHTML5動画プレーヤーの公開を開始すると発表してから1日もたたないうちに、Vimeoも同じ行動に出たのだ。
米国時間1月21日、Vimeoはユーザーに対し、Adobeの「Flash」を使わなくても動画を再生できるオプションの提供を開始した。Flashは、これまでVimeoのオンラインプレーヤーで動画を視聴する際に必要だったプラグインだ。HTML5プレーヤーへ切り替える新オプションは、各動画の下にリンクとして表示される。Vimeoはその後、セッションをまたいで、ユーザーの好みの設定を記憶する。
Vimeoが当初サポートするブラウザは、Appleの「Safari」と「Chrome」、そして「Chrome Frame」をインストールした「Internet Explorer(IE)」の最近のバージョンなどだ。それ以外のブラウザでは、HTML5リンクが表示されない。
Vimeoによれば、HTML5に対応した新バージョンのプレーヤーは、この1年間にアップロードされたVimeoのライブラリの90%に対応するという。この割合は、今後拡大していくはずだ。
今回のHTML5サポートは、Vimeoが限られた数の携帯電話対応動画の提供を開始しFlash Playerてから、わずか2カ月後に発表された。これらのクリップは、AdobeのFlash Playerのコンテナ外で再生することができる。しかし、もっと重要なのは、これによって、Flashは実行できないがHTML5動画はサポートするという、今後たくさん登場しそうなデバイスで、Vimeoのコンテンツ(とサイト)を利用できるようになることだ。
Vimeoは1月中に、1080p動画のアップロードおよび再生のサポート開始も予定している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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