Adobe Systemsは米国時間12月10日、「Flash Player」でのAppleの「PowerPC G3」搭載ハードウェアのサポートを終了する予定であると述べた。
これは、複数のセキュリティ問題を修正するFlash Playerのアップデート版をユーザーに通知する同社サポートウェブサイトの注記で明らかにされている。Adobeによれば、同製品の次期バージョンである「Flash Player 10.1」が、PowerPCベースのG3コンピュータをサポートする最後のバージョンになるという。Flash Player 10.1は、2010年前半にリリース予定となっている。
旧式製品のサポート終了は、企業が定期的に行うことだ。その理由の1つは、企業が最新の技術を利用して、製品を進化させられるようにするためだ。実際に、Adobeはサポートの注記で、G3のサポートを終了するのは、「この旧式のPowerPCアーキテクチャではサポートできない機能強化のため」だと述べている。
Adobeはすでに、主力製品である「Creative Suite 4」の一部のシステム要件をマルチコアのIntelプロセッサと定めている。従って、Adobeが旧式Appleマシンのサポートを停止するのは、今回が初めてではないのだ。
Apple自身も「Mac OS X」の最新バージョンである「Snow Leopard」で、全てのPowerPCベースコンピュータのサポートを終了した。Appleの消費者向け製品「iLife」でさえも、今はG3プロセッサをサポートしていない。
Steve Jobs氏が2005年に「Worldwide Developers Conference」(WWDC)での基調講演で、AppleはPowerPCから離れていくと述べてから、同社はIntelベースのプロセッサへの移行を開始した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」