ブログプラットフォーム企業のSix Apartが、同社の有料ブログホスティングサービス「TypePad」に規模を縮小した無料のブロギングサービスを追加する。新しい「TypePad Micro」は基本的には、TypePadサービス上の無料ユーザー向けの「Chroma」と呼ばれる簡略化されたテンプレートである。おそらく、TypePad Microは「Posterous」や「Tumblr」と比較されることになるだろう。
Chromaテンプレートは柔軟かつ魅力的である。そして、筆者はこれを使ったブログをいくつか見たが、その大半は見栄えのよいものだった。同テンプレートは短い投稿や、写真および埋め込み動画の共有に最適なフォーマットである。
TypePad Microは短文ブログのオーサリングプラットフォームだが、それでもTypePad MicroがTypePadであることに変わりはない。TypePadは、手短にアイテムを投稿する方法を探しているだけのユーザーにとっては機能が豊富すぎるかもしれないが、強力で有能なブロギングシステムだ。メインの「Quick Compose」インターフェースは良くできていて軽量だが、1つ下の階層には圧倒されるほど多くのオプションが用意されている。それに比べると、Tumblrの投稿インターフェースは全ての階層において、シンプルですっきりとしている。Posterousのウェブインターフェースはさらにシンプルだ。そして、それでも難しすぎるというユーザーは、ウェブサイト上でアカウントを設定することなく、電子メール経由でブログを始めることが可能だ(公平を期すために言っておくと、電子メール経由でTypePad Microに投稿することも可能である)。
それでも、Six ApartがTypePad Microで行おうとしていることは、おそらくSix Apartに好影響をもたらすだろう。そして、それは執筆作業と執筆者には間違いなく好影響をもたらすはずだ。 最高経営者(CEO)であるChris Alden氏は、製品という観点から見ると、ブログの世界ではTypePadのような機能満載のブログと「Twitter」のようなマイクロブログの間に、ちょっとした隙間が存在すると考えている。Alden氏はTypePad Microについて、Twitterよりも多くの文字数を使って発言したいが、そのためにお金を払いたくはないというユーザーに最適な出発点になると見ている(このことから、TypePad Microは無料の「Wordpress.com」のライバルになるだろう)。同氏はさらに、TypePad Microが、短い投稿を行う新たな手段を欲しているTypePadの有料顧客にとって、補完的なブログテンプレートになるとも考えている。
そして、筆者と同じように文章を書くのが好きな人であれば、TypePad Microのような新しいマイクロフォーマットを気に入るだろう。こうしたフォーマットでは、人々は積極的に短い投稿を書こうという気になるからだ。入力可能な文字数が少なめに設定されていると人々はいつもよりも頭を働かせなければならないので、これはよいことだ。
TypePadプラットフォームは、Twitterや「Facebook」といった新しい世界とも統合されている。ユーザーが投稿を行うたびに、同プラットフォームは、ほかの何十ものアカウントに自動的にアラートを送信する。
TypePad Microはすでに公開されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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