iStockphotoは、他者の知的財産権侵害について懸念している顧客を安心させることで、利益を得ようと考えている。iStockphotoは、比較的安いコストで写真などのコンテンツのライセンスを供与しているGetty Imagesの子会社だ。
写真を駆使すれば、広告やパンフレットなどのコンテンツの価値は高くなる。しかし、他社の商標の不正使用や、個人のプライバシー侵害などで訴えられたら、元も子もない。iStockphotoはこうした状況を踏まえて、商標や著作権、そのほかの知的財産権、さらにプライバシー権に関する訴訟を起こされた場合、同社が最大1万ドルの訴訟費用を負担するという法的保証プログラムのプロモーションを開始した。
このプログラムは、iStockphotoから購入されたすべてのファイルに適用される。保証額を増やしたいユーザーを対象に、iStockphotoは100クレジットと引き換えに保証額を25万ドルまで増やす予定だ。クレジットは通常、写真や動画、音声クリップ、グラフィックの購入に使用される。現在、クレジットの価格は、95セント〜1.50ドルだ。一度の大量のファイルを購入した場合は、安い方の価格が適用される。
iStockphotoのビジネスは、ウェブから無料でダウンロードしたコンテンツや、第三者が独自に製作されたコンテンツの無断使用などのリスクと隣り合わせである。同社はジーンズの縫い目の模様でさえも商標登録されるご時世にあって、同社はこうしたリスクをユーザーから排除してあげたいと考えている。
「確かに、ウェブ上には何百万という数の画像が公開されている。しかし、その大半は、商用利用が認められたものではない。Creative Commonsの画像は一部のプロジェクトには最適かもしれないが、それらのファイルに関する正式な調査はほとんど、あるいは全く行われていない。そこで、iStockは、マルチメディア使用に関するより安全で適切な代替策を提供している」とiStockphotoの最高執行責任者(COO)であるKelly Thompson氏は声明の中で述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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