Mozillaは、同団体のオープンソースウェブブラウザに対する大幅なアップデートをリリースしてから1カ月半が経過した今、「Firefox 3」ユーザーに対して「Firefox 3.5」をインストールするよう奨励し始めた。
ブログ投稿によると、「Firefox 3.0.13」のユーザーに対して、バージョン3.5の最新バージョンである「Firefox 3.5.2」をダウンロードするよう勧めるダイアログが表示されるようになるという。は、バージョン3.5.2は「Windows」と「Mac」「Linux」に対応している。
ユーザーは、誘導に従ってアップデートを導入してもいいし、このリマインダを後回しにしてもいい。リマインダを完全に表示しなくすることも可能だ。しかし、これによって、リマインダが今後2度と表示されなくなるわけではないようだ。Firefox 3.0.xに安定性およびセキュリティに関するパッチが提供されるのは、2010年1月までとなっている。従って、アップデートを促す取り組みは、今後も続く可能性が高い。
Mozillaは、バージョン3.5ではパフォーマンスが改善されているほか、ウェブアプリケーションを実行する土台としてのFirefoxを向上させるさまざまな機能も追加されていると述べている。しかし、ユーザーにアップグレードを実行させるのは、ときとして厄介な問題になる。アップグレードに伴う普遍的な煩わしさを別にすると、Firefoxのアップグレードを妨げる最大の要因の1つは、新バージョンの導入によってFirefoxの拡張機能が使えなくなるという事態がたびたび起きることだ。
ただし、Mozillaによれば、現在では90%以上のFirefoxアドオンがFirefox 3.5をサポートしているという。その一方で、Mozillaのプログラマーは、「Namoroka」というコードネームの「Firefox 3.6」に取り組んでいる。
ブラウザのアップグレードは、慎重を要する問題だ。Microsoftは、8年前の製品である「Internet Explorer 6」のユーザーに何とか最新版にアップグレードしてもらおうと努力している。これとは対照的に、より新しいGoogleの「Chrome」ブラウザは、ユーザーが何もしなくても自動的に最新バージョンにアップデートされる。ただし、IT管理者はこうした挙動を抑制することが可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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