Googleは、同社の「iGoogle」ホームページをソーシャル世界に開く支度が整ったようだ。
iGoogle向けガジェットで「OpenSocial API」が利用可能になり、iGoogleユーザーがホームページのカスタマイズに使用するこうしたガジェットにソーシャルネットワーキング機能を組み込むことができるようになる。たとえば、「Flickr」や「YouTube」、そして「Scrabble」のようなソーシャルゲーム向けのガジェットが利用可能になる。
Googleは2008年、OpenSocial APIをiGoogle開発者に開放したが、それは実験を行うための保護されたエリアである「サンドボックス」に限定されていた。Googleの検索製品および利便性向上担当副社長であるMarissa Mayer氏によると、開発者が今回の動きを気に入れば、iGoogleは「数千万人のユーザー」向けのパーソナライズされたホームページから、小規模なソーシャルネットワークのようなものに変わる可能性があるという。
たとえば、YouTubeのガジェットをホームページ上に埋め込むことにした場合、iGoogleのホーム画面上に自動的に表示されるYouTubeの動画を、友人同士(iGoogleのユーザーである必要がある)で共有することが可能だ。さらに、アップデートの一連の「ストリーム」にアクセスして、友人が最近共有したありとあらゆるコンテンツをすべて確認することもできる。
これは、「Facebook」のNews Feedが、同ソーシャルネットワーク上のユーザーに提供するのと全く同じ機能だ。Googleは、このサービスをFacebookなどの他サイトと直接比較することはあまりしなかったが、Mayer氏は「われわれは、ユーザーがこのページ上で見たいと思う『プッシュ型』コンテンツをすべて見られるようにしたいと考えている」と述べた。Mayer氏は、ユーザーがGoogleから情報を「引っ張ってくる(プル)」検索ではなく、定期的にアップデートされて、ユーザーの元に届けられるコンテンツに言及していた。
オーストラリアのiGoogleユーザーは、1週間ほど前からこれらのソーシャルガジェットを利用している。iGoogle上に最初に登場したOpen Socialガジェット群は、ゲームやニュースに関連するものがほとんどで、サードパーティーが提供した最初のアプリケーションには、チェスやScrabble、The New York Times、Huffington Post、NPRなどがある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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