人気の高いRSSリーダーである「FeedDemon」および「NetNewsWire」を提供するNewsGatorが、同社は自らの名前を冠したオンラインサービス「NewsGator Online」を8月31日に終了する。同社は利用者に対し、「Google Reader」に移行するよう勧めている。
2009年に入ってFeedDemonのベータ版がアップデートされ、NewsGatorとGoogle Readerのどちらとも同期可能になったとき、同プログラムの愛用者らはそれを歓迎した。Google Readerとの同期は、NewsGatorデスクトップクライアントに対し最もリクエストの多かった機能の1つであったと、同社は述べている。同社は、Googleにフィードリストを移行したいユーザーに対する手順も示している。
Google Readerを快く思わない人もいるだろうが、Google Readerのユーザー数はNewsGatorのそれよりもずっと多い。それが、今回の決断の第1の理由であったと、NewsGatorは述べているが、これを機会に同社の製品ラインを刷新するつもりでもあるとも述べている。
今回の決断を受けてFeedDemon、NetNewsWire、および「NetNewsWire for iPhone」がGoogle Readerと同期するようになり、NewsGatorは、「NewsGator Online」「NewsGator Go!」「NewsGator Inbox」、NewsGatorブラウザツールバー、デスクトップ通知ソフトを廃止する。同社のプロプライエタリな同期サービスに依存するデスクトップアプリケーションの一部の機能も、2009年8月末で提供を停止する。ブログロール、レーティング、ヘッドライン機能を使用するユーザーに対しては、NewsGatorは、8月31日までにそれらを使用するすべてのウェブサイトから削除するように推奨している。共有クリッピング機能は、Google Readerの類似の機能に移行する。
人気は高いものの、Google ReaderにはなくNewsGatorがサポートする機能の1つは、認証フィードである。この機能のためだけにNewsGatorを使用してきたユーザーからは、明らかにメッセージ掲示板やコメントスレッドに不満が寄せられている。興味深いことに、NewsGatorの移行に関するFAQの最後の回答では、移行のもう1つの理由が指摘されている。それによると、同社の中で、企業ベースの事業に対する比重が高くなってきたのだという。
NewsGatorは、FeedDemonおよびNetNewsWireを利用するすべてのユーザーに対し、8月31日までにベータビルドにアップグレードすることを推奨している。最新版のみが、Google Readerのオプションを含むからである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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