ソーシャルメディアは、本当に事業の成長に役立つのだろうか?ある新しい調査では、ウェブ上のトップブランド企業をランク付けすることにより、これを調べようとしている。
Altimeter GroupのアナリストCharlene Li氏とWetpaintが米国時間7月20日に発表した調査によると、ウェブを最も活用するブランド企業の第1位は、Starbucksだという。
調査では、世界的なブランド企業上位100社が、ブログ、Facebook、Twitter、ウィキ、ディスカッションフォーラムなどのソーシャルメディアチャネルをどれだけ活用しているかを採点した。結果は、ウェブサイトengagementdbに掲載されている。
各ブランドは、存在するすべての種類のソーシャルメディアチャネルを利用しているかどうか、また、どの程度利用しているかによって採点された。すべての項目の点数の集計結果から、最高点を獲得したのは127点のStarbucksで、僅差で123点のDellが続いた。第3位はeBayで115点だった。
Li氏の報告書では、ソーシャルメディアの利用によってブランドを4つのカテゴリに分類している。最もソーシャルメディアを利用している企業は「達人型(mavens)」と分類され、ソーシャルメディアを主要なマーケティングおよびビジネス戦略として活用し、7つ以上の異なるチャネルに登場している。2番目は「移り気型(butterflies)」で、同じく7つ以上の異なるチャネルに登場するが、これらを広く浅く利用する傾向にある。
「選択型(selectives)」は、利用するソーシャルメディアチャネルは6つ以下だが、各チャネルには深く関与している。一番下は「引っ込み思案型(wallflowers)」で、こちらも利用するチャネルは6つ以下で、ソーシャルメディアの世界では新参者と位置づけられる。
Duracell、Mercedes-Benz、Kellogg's、Gilletteなどが、この最下位の「引っ込み思案型」とランク付けされた。
Li氏は報告書の中で、ソーシャルメディアに積極的に関わる企業とその売上成長率の間の相関関係についても述べている。「達人型」は、過去12カ月間で年間売上高が平均18%増加している一方で、「引っ込み思案型」の売上高は7%減少している。
以前はForrester ResearchのアナリストであったLi氏は、今回の調査結果は必ずしも、ソーシャルメディアと売上増加率との因果関係を直接示すものではないことを認めている。同氏はむしろ、ソーシャルメディアと経済的な成功の相乗効果によって、顧客とのつながりの維持された健全なビジネスが構築されると、同氏は信じている。
自分の会社のランクが気になる人は、ENGAGEMENTdbのウェブサイトで提供されているツールを利用して、いくつかの質問に回答することにより、電子メールのレポートを受け取ることができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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