Mozillaは米国時間7月15日、「Firefox」の開発者が作成したアドオンで多少なりと収入を得られるようにするため、新しいパイロットプログラムを導入した。開発者は自作のアドオンが掲載されたページにオプションで「Contribute」(寄付する)ボタンを設置でき、ユーザーの寄付したいと思う金額がPayPalを通じて支払われる仕組みだ。
寄付はオプションになっているため、ユーザーは何も支払うことなくアドオンをダウンロードして使用できる。また、Mozillaは目安となる金額を開発者が記載できるようにしているが、ユーザーは支払いたいと思った金額を自分で選択できる。
このパイロットプログラムでは、PayPalへの手数料を差し引いて、寄付された全額をアドオン作成者が受け取る。しかし将来、Mozillaが一部を受け取るように変更される可能性もある。さらにMozillaは、12ドル以下の寄付用としてPayPalに特別アカウントを設定するよう開発者に勧めている。少額決済に対応させればPayPalへの手数料が抑えられるからだ。
Mozillaはこのパイロットプログラムを限定された数の開発者で実施しており、成功すれば全開発者に対象を広げる予定だ。開発者が簡単な方法で収入を得られることから、作成したアドオンをMozillaのサイトにホストするよう開発者を引きつけるための、うまい方法であることは間違いない。しかし、払わなくても済むお金をユーザーが支払いたいと思うかどうか、興味深いところだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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