無料学習サイト「smart.fm」を運営するセレゴ・ジャパンは7月9日、日本電信電話(NTT)との間で、日本におけるeラーニング事業について業務提携することに合意した。NTTは業務提携の関係強化を目的として、100%子会社であるNTTインベストメント・パートナーズ(NTT-IP)を通じてセレゴ・ジャパンに総額3億2000万円を出資する。
セレゴ・ジャパンは、記憶学習方法論を体系化した学習アプリケーションを開発し、SNS型の学習サイト「smart.fm」で公開している。2007年10月に無料英語学習サイトとしてスタートし、ユーザー自らが学習コンテンツを生成する仕組みを作り上げた。会員数は1年半で約50万人に達している。
一方、NTTグループはビジネス拡大の1つとして、ブロードバンドを活用した新たなeラーニングの事業化に取り組んでいる。今回の業務提携では、NTTが持つ教育市場における構想とsmart.fmの技術を融合させ、今後、NTTグループで設立予定のネット教育サービス会社のサービスとsmart.fmのアプリケーションのマッシュアップを行うという。
また、両サービスの相互利用、共同プロモーションなどのコラボレーションを実施するほか、smart.fmを携帯電話向けサービスやgooなどのポータルサイトへも展開する計画だ。
セレゴ・ジャパンは、NTT-IPが運用するNTTインベストメント・パートナーズファンド投資事業組合を通じて第三者割当増資を行い、7月21日に総額3億2000万円の払い込みを受ける予定。同社はNTTグループとの資本提携により、日本市場におけるsmart.fmの信頼性が高まると期待している。
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