ブラウザで新しいタブを開く瞬間はチャンスに満ちている。Googleは、ユーザーが新しいタブを開くときに新たなオプションを表示できる「Chrome」の新バージョンのテストを開始した。
Chromeの現行の「新しいタブ」インターフェースは、ブラウザが初めて起動される際にデフォルトで現れ、「よくアクセスするページ」のサムネイルを縦横3列ずつ表示する。「履歴を検索」する検索窓、「最近追加したブックマーク」のリスト、「最近閉じたタブ」のリストもある。この新しいタブが、米国時間7月6日にリリースされた開発者向けプレビュー版「Chrome 3.0.191.3」で変更されている。
新しいレイアウトは、サムネイルを縦2列横4列に表示し、閉じたタブと最近行ったダウンロードのリストが下の「recent activities」セクションに配置され、その隣に「tips and suggestions」セクションがある。大半のユーザーはChromeに幾分不慣れであることを考えると、こうした使用説明のセクションを設けるのはおそらく理にかなっているだろう。ただし今のところ、実際のコツや提案は何も表示されていない。
別の新機能としては、特定のサムネイルをクローズボックスを使って削除したり、ずっと表示されるよう設定したり、ドラッグ&ドロップインターフェースを利用して並べ替えたりできる機能が追加された。Chromeユーザーは、ウェブページをサムネイル形式ではなくリスト形式で表示することもでき、「recent activities」や「tips and suggestions」のボックスを非表示にすることも可能だ。
「新しいタブ」ページには従来何も表示されなかったが、ブラウザ開発企業各社は今やこのページを、ユーザーが実行したがる可能性のある操作の候補を示したり、ユーザーが必要とするものを提供したりする貴重なスペースになると認識している。
Appleの「Safari 4」は、サムネイル群を立体表示し、2009年1月のベータ版リリースで設定や削除、並べ替えの機能が追加された。Mozillaの開発者も、「Firefox」の新規タブの挙動を改良してきた。Microsoftの「Internet Explorer 8」は、実行したいアクションを質問し、「InPrivateブラウズ」を有効にする、閉じたタブを開く、ウェブページのテキストでのアクション実行を可能にするアクセラレータをインストールする、といった選択肢を提供する。
Chromeのデフォルト設定では、新しい「新しいタブ」ビューは利用できない。利用するには、「--new-new-tab-page」コマンドラインオプションによってChromeを起動する必要がある。
ChromeのエンジニアリングプログラムマネージャーであるJonathan Conradt氏によれば、新バージョンは、Windows上での印刷やアニメーションGIFなどいくつかの問題も修復しているという。
以下の画像は、新しい「新しいタブ」画面、リスト表示にした「新しいタブ」画面、以前の「新しいタブ」画面の各スクリーンショットだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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