Adobe Systemsは、2月にバルセロナで開催されたGSMA Mobile World Congress 2009で、2010年までに複数のスマートフォンで「Adobe Flash Player 10」を利用可能にすると発表していたが、同社はその約束を果たしつつあるようだ。
Adobeの最高経営責任者(CEO)、Shantanu Narayen氏は、第2四半期(5月29日締め)の決算発表に伴う音声プレスリリースの中で、複数のスマートフォン用ブラウザに対応したFlash Player 10のベータ版を10月にリリースする予定であることを表明した。対象となるのは、「Windows Mobile」、Googleの「Android」、「Palm webOS」、および「Symbian OS」を搭載するスマートフォンだ。さらに、ARM、NVIDIA、Broadcom、Intel、Texas Instruments(TI)、およびQUALCOMMが目下、Flash Player 10を自社製品向けに最適化する作業を進めているとNarayen氏は語った。
スマートフォンユーザーにとっては間違いなく朗報だが、あるプラットフォームがリストにないことが目を引く。それは「iPhone OS」だ。しかし、これは必ずしも今後Flash Player 10が「iPhone」に対応しないということではない。先にAbobe幹部はこの件について、対応予定ではあるが、予定はApple独自のスケジュールで動いていると述べていた。
CNET NewsのMarguerite Reardon記者がこの件について初めて報じた2月の記事の中で、Adobeのテクノロジ・ストラテジー・アンド・パートナー・デベロップメント担当ディレクターであるAnup Murarka氏は、「iPhoneでも利用できるようにしたいが、新しいテクノロジへの対応の時期と方法を決めるのはAppleだ。われわれは引き続き取り組んでいく」と語っている。
iPhoneユーザーはしばらく待つしかないが(筆者はつい、人々がiPhoneユーザーを指さしてこう言っている姿を想像してしまう)、他のスマートフォンのユーザーは10月にリリースされるFlash Player 10を、以下の動画で一足先に垣間見ることができる。動画では、Adobeの担当者がAndroidでFlash Player 10を操作している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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