Googleは、エンジニアらのアイデアを、どこかに行ってしまう前に確実に吸い上げることのできる方法を模索している。
Wall Street Journalは、Googleが「innovation reviews」という取り組みを始めたと報じている。この取り組みにより、従業員らは自らの最新のアイデアや製品を上司に提案することができ、上司はその後、最高経営責任者(CEO)のEric Schmidt氏、共同創業者のLarry Page氏とSergey Brin氏というGoogleの最高幹部3人にそのアイデアなどを持ち込むことができる。これは、Google従業員の有名な「20%タイム」で思いついたアイデアが、確実に日の目を見るようにするための取り組みの一環である。
Googleは規模が大きくなっているため、同社はもはや、昼食中に最高幹部らにアイデアを提案できるようなざっくばらんな新興企業ではない。Googleは、今回のようなイニシアチブで明らかなように、構造やプロセスを持つ大企業として順応していかなくてはならない。
同社はまた、すばらしい仕事や一獲千金を目指すシリコンバレーの最も優秀なエンジニアやマーケターが自然と集まる企業ではもうないという考えにも直面している。Facebookなどの企業は多くの元Google従業員を幹部に迎えており、Googleでの経歴を持つ新興企業のトップはシリコンバレーのそこかしこにいる。
しかし、Google従業員らが、自らのアイデアの芽やプロジェクトが、Rasmussen兄弟(Google Waveの開発者で、このプロジェクトの開始に際してBrin氏から直々に承認を受けた)のものと同じように扱われると感じるようになれば、彼らがGoogleに居続ける可能性が高くなるだろう。Googleはすでに、退職する前に手を差し伸べるべく、その可能性のある従業員を特定しようとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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