Adobe Systemsは米国時間6月2日、「BrowserLab」の無償プレビュー版を公開した。ウェブ開発者はこのサービスを利用して、自分が開発したウェブサイトが複数のウェブブラウザでどのように見えるのかをテストできる。
BrowserLabはこれまで「Meer Meer」という開発コード名で呼ばれており、2008年にAdobeが開催した開発者向けカンファレンス「Adobe Max」で最初に披露された。仮想化技術を利用し、さまざまなOS上で動く「Firefox」「Internet Explorer」「Safari」でウェブサイトがどのように表示されるかをテストできる。BrowserLabを動かすには、「Adobe Flash 10」を搭載したMacもしくはWindowsが必要となる。
AdobeのLea Hickman氏は声明で、「クロスブラウザテストは骨が折れるし時間がかかる作業であり、ウェブデザイナーにとって大きな課題となっている」と述べる。「Adobe BrowserLabにより、ウェブデザイナーは包括的なブラウザの互換性をせいぜい数分でテストできるシンプルなソリューションを得られる。これにより、ウェブデザイナーはより創造的なことに時間を割き、消費者が望むような強いインパクトを与えるウェブサイトを提供できるようになるだろう」(Hickman氏)。
ウェブデザイナーは、2種類のウェブブラウザを横に並べて比較できるほか、「オニオンスキン」モードを利用して複数のウェブブラウザをオーバーレイ表示することもできる。
Adobeによるとプレビュー版は無償だが、ある時点で有料にする計画だという。
BrowserLabは「そのうち有料サービスに切り替えるが、まだその時期は発表していない」とAdobeの製品マネージャーScott Fegette氏は声明で述べた。さらに、「まずはプレビュー版をユーザーに届け、最高のユーザーエクスペリエンスを提供しているかを確認することにフォーカスしている」と続けている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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