Gundotra氏は、ウェブの前進がGoogleの経済的な利益につながると改めて主張した。ウェブがリッチに拡大すれば、より多くのアプリケーションがウェブに取り込まれ、ユーザーが増加する。
Gundotra氏は、検索市場で大きなシェアを握るGoogleが「おそらく他のどのようような企業よりもウェブと共に成長する」と述べた。
景気減速が深刻になり始めてから、Googleがいくつかの実験的なサービスの中止に踏み出している点に対するコメントだ。
Googleはオープンなウェブを推進しており、プラットフォームレベルではGoogleの取り組みはネットコミュニティ全体で採用される。そのため、ユーザーはGoogle以外の技術を自由に選択できる。
問題はアプリケーションレベルで、これについては6カ月前にAPIの各バージョンを少なくとも3年間はサポートする「3-year Deprecation Policy」を用意したとGundotra氏。
最後にO'Reilly氏が、HTML 5推進支援を表明した基調講演の内容に対するコメントをBrin氏に求めた。そこでBrin氏はGoogle社内で「ペイジの法則」と呼ばれているLarry Page氏の言葉を紹介した。
「18カ月ごとに、ソフトウェアのスピードは半減する」
ソフトウェアに豊かな機能が求められる現在、同じ環境ではどんどんソフトウェアの実行速度が遅くなっていくことを指摘する言葉だ。
この言葉、ムーアの法則をベースにしたジョークだが、同時にウェブプラットフォームの弱点を浮き彫りにしている。デスクトップアプリケーションでは、ハードウェア性能の向上がペイジの法則を相殺してきた。だが、ウェブプラットフォームが同じような成長を維持していくには、ソフトウェア側からのアプローチでペイジの法則を打ち破る必要がある。
そのために、HTML 5の支援をはじめChromeやNative Clientの開発など、Googleはウェブをより効率的なプラットフォームにする努力を続けているのだ。
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