Google Waveはコミュニケーションを再定義するか?

 Google I/O最終日の基調講演は開発中のコミュニケーション&コラボレーションツール「Google Wave」初披露の場となった。

 Google Waveはまだ開発の極めて初期段階にある製品だが、エンジニアリング担当バイスプレジデントのVic Gundotra氏いわく「信じられないような製品」であるという。開発チームを率いているのはLars Rasmussen氏とJens Rasmussen氏。Googleマップという大ヒット製品を世に送り出したことで知られる兄弟だ。

Googleマップの生みの親でもあるLars Rasmussen氏 Googleマップの生みの親でもあるLars Rasmussen氏

便利なツールによってバラバラに分断されたユーザー

 インターネットのコミュニケーションツールとして、今日もっとも浸透しているのは電子メールとインスタントメッセージ(IM)だ。これらは前者が手紙、後者が電話というアナログ時代の通信手段をインターネットに取り込んだツールといえる。

 しかし、インターネットが当たり前の世代になると、電子メールやIMよりもブログやSNS、wiki、ファイル共有、ドキュメントコラボレーションなどを好む。今日のネットユーザーの間には様々なコミュニケーション方法、共有サービスやツールが存在し、一方でそれらがユーザーのつながりを分断しているのが現状だ。

 こうしたインターネット上でのコミュニケーションやコラボレーションの変化を振り返った上で、すべての利用モデルを包含するツールとして開発されているのがGoogle Waveだ。

メールとGoogle Waveの違い

 まず最初に電子メールとGoogle Waveを比較するデモが行われた。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]