NTTドコモが5月22日から順次発売する2009年夏モデルから、搭載されるiモードブラウザの機能が大きく向上する。JavaScriptやCookie、リファラに対応したほか、RSSの読み込みなどにも対応する。
これらの施策は、「フルブラウザの良いところをiモードブラウザに統合する」(NTTドコモ代表取締役社長の山田隆持氏)という考えに基づくもの。夏モデルの端末にもひきつづきフルブラウザは搭載されるが、iモードブラウザ自体がPCのブラウザに近い機能を持つようになる。
まず、JavaScriptに対応し、地図などの表示や操作をしやすくした。ページの表示処理をしながらバックグラウンドでデータを読み込めるため、動きのある大容量のサイトでもスムーズに表示できるという。なお、ページサイズはこれまでの100Kバイトから500Kバイトへと拡大している。
Cookie、リファラに対応したことで、サイトのログインを簡略化したり、モバイルサイト運営者がユーザーのサイト遷移を追跡したりできるようになった。
また、ページ内にFlash動画を埋め込めるようになり、表現力も向上した。タブブラウザ機能も標準搭載し、複数のサイトを切り替えて表示できる。
ページ閲覧時には左右キーも利用できるようになり、上下だけでなく横のスクロールもできる。さらに、サイトに掲載されている文章をコピーしてほかのアプリケーションなどで利用できるようにもなった。
このほか、新端末ではiモードボタンを押すと、直接iMenuが表示されるようになり、トップページ内には新たに「マイニュース」「マイリンク」という機能が追加されている。
マイニュースとは、ユーザーが好みのRSSフィードを登録することで、ウェブRSSリーダーとして利用でき、好きなサイトの最新情報がいつでも見られるというもの。RSSフィードはAtom形式のものであれば登録可能だが、「反応速度が遅くなるのを避けるため、フィードがリダイレクトされるものは利用できない」(NTTドコモ説明員)とのこと。
RSSフィードは、各モバイルサイトに設置されたマイニュース対応アイコンをクリックすると登録できる。このアイコンの仕様は一般に公開されるため、公式サイト、一般サイト問わず設置可能だ。すでにGREEやケータイ大手小町、ニコニコ動画モバイル、食べログなどのほか、ニュースサイトなど20社以上が対応を表明している。なお、ユーザーがRSSフィードのURLを入力して登録することも可能だ。
マイリンクはiMenuで利用できるブックマーク機能。こちらもユーザーが好きなサイトを登録できる。いずれも利用料は無料だ。
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