サウスカロライナ州検事総長は、求人広告ウェブサイト「Craigslist」に掲示されたいかがわしい広告に関連して、同ウェブサイトに対する犯罪捜査を開始しようとしている。
同州検事総長Henry McMaster氏はCraigslistに対し、卑猥であると指摘された内容を米国時間5月15日午後までに同サイトのサウスカロライナ州の求人リストから削除することを求めていた。同検事総長のウェブサイトには現在、次の声明が掲載されている。
15日午後5時の時点で、Craigslistのサウスカロライナ州のサイトにはまだ、売春およびポルノ画像に関する広告が掲示されたままである。同コンテンツが、われわれの要求どおりに削除されることはなかった。もはやわれわれには犯罪捜査の開始と、おそらくは告発という選択肢しか残されていない。
Craigslistは16日、ブログ投稿において、同検事総長の声明に対する怒りを表明した。サウスカロライナ州グリーンビルのウェブサイトの成人向けセクションや、それに類似した州内の広告を、電話のイエローページの広告や印刷発行物とともに引き合いに出し、Craigslistの「成人向けサービス」の求人リストと比較している。
本気で言っているのだろうか? Craigslistのサウスカロライナ州グリーンビル向けの『成人向けサービス』セクションに、この3日間で掲示された広告は1件であった。しかもきちんと服を着た人の写真が掲載されていた。最近閉鎖されたグリーンビル向け「性愛サービス」セクションには合計8件の広告があったが、掲載された画像も文章も非常に控えめなものだった。
一方で、Village Voice Mediaが所有するgreenville.backpage.comの『成人向け娯楽』セクション(不適切な内容を含むため、リンクに注意)は、この3日間で60件以上、合計250件の広告を掲載している。Craigslistとは非常に対照的に、これらの広告の多くはかなり露骨であり、特定の性行為に対する金額を提示したり、性器を大きく写した画像をそのまま掲載したりしている。
Craigslistは、同検事総長事務局が同サイトを不当に標的にしていると考えている。
もちろん、法律を専門に扱う人々の中に、これらの企業を民事訴訟で訴えるべきだと考える人は一人もいない。まして犯罪捜査などあり得ない。しかしなぜかは知らないがそれほど捜査を開始したいのだとしたら、PG-13(13歳未満には、保護者の強い同意が必要)の広告9件を掲載するサイトと、XXX(本格的ポルノ)の広告250件を掲載するサイトのどちらを対象にするだろうか?
サウスカロライナ州検事総長事務局から、直ちにコメントを得ることはできなかった。
Craigslistは13日、複数の州当局からの圧力に屈して、同サイトの「性愛サービス」セクションを削除し、法的企業向けにより監視の厳しい「成人向けサービス」セクションに置き換えたと述べていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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