Web3.0世代のホームページ作成サービス「Jimdo」、日本語版公開

鳴海淳義(編集部)2009年03月25日 16時13分

 KDDIウェブコミュニケーションズは3月25日、ドイツのJimdo GmbHと業務提携し、オンラインのウェブページ作成サービス「Jimdo」の日本語版を公開した。

 Jimdoはウェブページの編集画面と完成画面を同一のインターフェースで表示するため、HTMLやCSSの知識がなくても直感的にページを作れる点が特徴。ページ編集、フォーム作成、ブログ、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、フォトギャラリー、アクセス解析、外部サービスとのマッシュアップなどの機能を無料で利用できる。

 月額945円の「Pro」コースを利用すれば、独自ドメインの設定、広告の非表示、高機能なアクセス解析といったオプションを利用できる。

 Jimdoは2007年にドイツで開発された。同年のサービス開始から1年半で50万人以上のユーザーを集め、日本語版のほかに英語、ドイツ語、中国語、フランス語、ロシア語、イタリア語、スペイン語の7カ国語版が提供されている。

KDDIウェブコミュニケーションズ代表取締役社長の山瀬明宏氏KDDIウェブコミュニケーションズ代表取締役社長の山瀬明宏氏

 KDDIウェブコミュニケーションズ代表取締役社長の山瀬明宏氏は、日本とドイツの人口、ドメイン登録数を比較したデータを持ち出し、「日本は相当、遅れている」と指摘した。

 日本の人口は約1億3000万人、ドイツは約8000万人だが、ドメイン登録数は日本が100万、ドイツが1200万と逆転する。

日本とドイツの人口とドメイン登録数を比較日本とドイツの人口とドメイン登録数を比較

 「これはなぜかというと、日本人にはホームページを運営するスキルが高い人が少ない。そもそもホームページ作成、運用を支援するツール、サービスが少ないのではないか。そこで弊社はテレビのように簡単に使える『インターネットサーバの家電化』というコンセプトを掲げ、模索してきた。その答えがJimdoだ」(山瀬氏)

 また同氏はWeb 1.0を掲示板、Web 2.0をブログ、SNS、写真共有サービスと定義し、その上でWeb 3.0サービスは、これらすべてを一箇所にまとめて運用できるJimdoであるとした。

Web 3.0であるJimdoはブログ、SNS、写真共有をすべて実現する。Web 3.0であるJimdoはブログ、SNS、写真共有をすべて実現する。

 KDDIウェブコミュニケーションズはJimdoと独占契約を結び、日本語版を提供する。初年度は無料とProを合わせて30万ユーザーを目標としている。そのうちProアカウントを6500ユーザー獲得し、7300万円の売上を見込んでいる。「日本語版Jimdoにより、国内のインターネット事業者がドイツに追いつけるように頑張っていきたい」(山瀬氏)

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