iStockphotoは3月18日、同社が運営する「iStockphoto」にて、ロイヤリティフリーの効果音や楽曲を1万1000点以上、および29ドルからのシングルユース(1回のみ利用)にて提供する楽曲1万8000点以上を追加した「iStockaudio」を発表した。
iStockphotoは、世界中の出品ユーザーがアップロードした写真や動画、ベクターイラスト、Flashなどさまざまなメディア素材を1つのアカウントで購入できるサービスだ。
ユーザーは、サイトで提供するすべての素材を、iStockphoto内の通貨「クレジット」で購入し、ウェブビデオやテレビ番組、映画、コマーシャル、公演、ゲームなどに利用できる。出品した素材が購入されると、出品ユーザーとiStockphotoが購入額をシェアする仕組み。iStockphotoによると、すでに北米のストック画像の55%は同社が提供しており、1週間で約110万ドル(約1億円)を出品ユーザーに支払っているという。
今回提供を開始したのは、出品ユーザーが作成した楽曲や効果音。ファイル形式はWAVで、トラックの長さは最短5秒から最長4分までを用意する。価格はトラックの長さに応じて2クレジット、5クレジット、15クレジット、25クレジットとなっている。
また、シングルユースとして「Pump Audioコレクション」を提供する。Pump Audioコレクションは、iStockが発掘したPump Audioのインディーアーティストによるフルレンジのミュージックコレクションとなる。価格は、ウェブでの利用が40クレジット(歌詞無しは30クレジット)、すべてのメディアで利用できるものは80クレジット(歌詞無しは60クレジット)となっている。
iStockphotoでは、「JASRACをはじめとした著作権管理団体が管理する楽曲に比べてコストを下げられるので、映像などの制作者にはニーズがあるのではないか」としている。また、iStockaudioで購入できる楽曲について、1ユーザー限定でのエクスクルーシブな利用契約はできないが、「CGMサイトなので出品ユーザーと購入ユーザーが直接交渉して、独占契約やオリジナル楽曲の作成などができる。そこは自由にやってほしい」としている。
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