EMIは米国時間2月24日、「iTunes」の新機能である「iTunes Pass」を発表した。これにより、英音楽バンドDepeche Modeのファンが、まもなくリリースされる同バンドの新アルバムやその他の限定コンテンツにアクセスできるようになる。
Appleは、iTunes Passの発表にEMIを起用した。新サービスでは、6月中旬までDepeche Modeの新アルバム「Sounds of the Universe」からの楽曲をはじめ、限定のリミックスやビデオを段階的にリリースしていく予定である。価格は18.99ドル。アルバム自体は別売もされていて、4月21日にリリースされる予定となっている。こちらは予約注文で9.99ドルになっている。
iTunes Passのコンテンツを提供しているのは、現時点ではEMIとDepeche Modeだけのようだ。iTunes Passは、Appleが「iTunes Store」での一律価格をとりやめ、新たな価格設定に移行したことから派生して実現したもののようだ。これにより、レコード企業やバンドは、通常版CDにはない特別のビデオや楽曲を付属した特別版CDのデジタル版をプレミアム価格で提供できるようになった。
Depeche Modeの楽曲はDRMフリーで提供される予定で、これはAppleが2009年にiTunes Storeで実施する主要な変更の1つである。18.99ドルのパスを購入した場合、そのパス向けに提供されるコンテンツすべてを別々に購入した時以上の費用がかかることはないとAppleは述べている。一般ユーザーには提供されないパスホルダーのみが入手可能な楽曲やビデオが提供されるもようだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」