Adobe Systemsは米国時間1月29日、「Adobe Integrated Runtime」(AIR)および「Flash Player 10」が追い風を受け、リリース後1年以内で記録的な普及率を示していると述べた。
同社によると、ウェブアプリケーションをPC上で稼働可能にするソフトウェアであるAIRは、リリース後1年以内で1億件以上のインストールを達成したという。
Adobeはこうした状況の中、市場における新勢力に直面している。こうした競合の1社であるAppceleratorは、オープンソースソフトウェアの高まる人気が、AIRの勢いを奪うことになると述べている。
Flash Player 10は、リリース後2カ月以内で全世界のコンピュータの55%以上にインストールされた。Adobeでは、この数字はさらに伸び、第2四半期までには80%になると予測している。
AdobeのFlashがすでに大半のWindows PCにインストールされていることを考えると、こうした予測もあまり意外なことではない。同社はFlash Player 10で同製品をメジャーアップデートし、システムにおけるオーディオやグラフィックスの処理方法を改善した。
それでもなお、Flash Player 10のリリース数日前にMicrosoftが競合ソフトウェア「Silverlight 2.0」をリリースしていることを考えると、Flash Player 10のこうした導入状況は、Adobeにとって幸先の良いことである。
Silverlightの普及率について、Microsoftの関係者にコメントを求めたがすぐに回答は得られなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス