US Airways旅客機のハドソン川への不時着事故とBarack Obama氏の大統領就任式という奇妙な組み合わせにより、Twitterがついに突き抜けて、幅広い注目を集めることになるのだろうか。
インターネット分析会社Hitwiseが米国時間1月20日にリリースした統計を見る限り、その可能性も十分ありうる。
Hitwiseは、人気マイクロブロギングサービスのTwitterが20日現在、訪問者数ベースの市場シェアで初めてヒットコンテンツ集約サイトのDiggを上回ったとレポートしている。
Hitwiseによると、Twitterは現在、コンピュータおよびインターネット部門の市場シェアランキングで第84位に付けており、Diggによりも順位が1つ上だという。
両サービスのシェア動向を示したグラフを見ると、Twitterはこの数カ月間にゆっくりだが着実にDiggに迫り、先週ついにDiggに追いついている(さらに追い抜いている)ことが分かる。Hitwiseによると、先週末時点で、コンピュータおよびインターネット部門のトラフィック全体に占めるTwitterのトラフィックのシェアが0.021%に達し、同じく0.021%のDiggのシェアに並んだという。
複数のTwitterユーザーがUS Airways旅客機のハドソン川不時着事故を同サイト上で報じ、大きな話題となっていた。恐らくこれが、TwitterがDiggに追いつく原動力となったと見られる。また、Twitterユーザーが自分の携帯電話で撮影した写真をtweet(つぶやき)に付加できるサービス「TwitPic.com」では、あるユーザーが投稿した1枚の事故現場写真を閲覧しようとアクセスが殺到したために、TwitPicのサーバがしばらくダウンしてしまった。
またHitwiseは、ソーシャルメディア全体の人気上昇が、Twitterの最近の成功に拍車をかけたと分析している。実際、多くのTwitterユーザーは、FacebookやMySpaceなどのサービスから流れてきた人々だ。一方、Diggへのトラフィックは、大部分(先週は38.8%)がGoogleからのものだ。
しかし、サイト分析サービスCompeteが先日リリースしたレポートによると、総ユーザー数に関しては依然としてDiggがTwitterを大きく上回っているという。同レポートによると、2008年12月時点のDiggの総ユーザー数が3440万だったのに対し、Twitterのユーザー数はそれを大きく下回る440万だった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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