デジタル地球儀アプリケーションである「Google Earth」で、新たに建物内部の画像閲覧が可能になった。少なくともその1つとして、新たに追加されたPradoレイヤにより、ユーザーは、スペインのマドリードにあるプラド美術館に展示されている名画のギガピクセル(超高解像度)写真の閲覧が可能である。また、このPradoプロジェクトでは、同美術館の外観を詳しく見ることもできる。詳細は、このレイヤに関するGoogleのブログ投稿を参照されたい。
プラド美術館内の名画を閲覧できるのは素晴らしいことだが、Pradoプロジェクトは、同美術館に展示されている美術品を網羅(あるいは、ほとんど網羅)したカタログを提示しているわけではなく、また実体験のように感じられる3D体験を提供するわけでもない。ユーザーは、Google Earthのプラド美術館の外観をクリックすると現れるポップアップを介して14枚の名画の画像を閲覧できる仕組みだ。
しかし、残念ながら、建物の外観や絵画の高解像度画像は、筆者の「ThinkPad T60」で表示するには重すぎることが分かった。結局、Google Earthの動作は遅くなり、結果的に反応しなくなってしまった。最近のコンピュータなら、より快的に画像の閲覧が可能だろう。
建物内部と外部のナビゲーションの統合を試みている他のプロジェクトとしては、「Everyscape」とMicrosoftの「Photosynth」が挙げられる。Photosynthでは、ナビゲーション可能なオンライン3Dビューに写真が巧みに統合されている。またEveryscapeでは、企業向けに、複数の写真から建物内部の3D画像を制作している。
Googleはすでに、Google Earthに「Sky View」を追加することにより、視点を地球の外に向け、宇宙の様子も閲覧できるようにしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」