Facebook、音楽共有サイトProject Playlistのウィジェットを利用不可能に

文:Caroline McCarthy(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2008年12月25日 10時35分

 ソーシャルネットワーク大手のFacebookは、音楽業界の強い要請により、音楽共有サイトProject Playlistのウィジェットを利用不能にした。これは、同サイトのライバルであるMySpaceが数日前に取ったのと同様の措置である。この理由については、Project Playlist上でユーザーがアップロードした音楽が音楽業界の許可を得ていないことが挙がっている。

 Facebookの声明によると、「全米レコード協会(RIAA)が2008年の夏、最初にFacebookへ接触し、著作権侵害のためProject Playlistのアプリケーションを削除するよう求めた。最近になって、このやり取りを再開した」という。続けて「われわれはRIAAの書簡をProject Playlistに転送し、同サイトが直接的にRIAAや各音楽レーベルと問題の解決に取り組むことができるようにした。その間においては、このアプリケーションをFacebookプラットフォームの利用規約(Facebook Platform Terms of Service)に従って削除しておかなければならない。われわれとしては、関係者が意見の相違を解決できることを希望そして期待し、そのためには、開発者と著作権者を満足させ、音楽ファンへ素晴らしい体験を提供し続け、そして、他の開発者たちが創造性を共有したり、新規のアイデアを試したりするために(Facebook)のプラットフォームを使用する意欲を失わないような方法が取られることを願う」とFacebookは述べる。

 Project Playlistは、Sony BMGと合意に至ったが、音楽業界の他の多くの大手企業と未解決の訴訟を抱えている。この中には、RIAAが含まれている。急成長の新興企業であるProject Playlistは、comScore調べで月間4000万人のユーザーを有し、FacebookやMySpaceのようなソーシャルネットワークサイトにProject Playlistのウィジェットをユーザーに埋め込ませることで、多くの誘導を獲得してきた。そのため、大規模ソーシャルネットワークサイトからの利用禁止は、Project Playlistにとって大きな痛手となるだろう。

 しかし、Facebookにとって皮肉なことに、Project PlaylistはFacebookの元最高執行責任者(COO)であるOwen Van Natta氏を最高経営責任者(CEO)として最近起用した。ブログ界の憶測では、同氏の仕事の一部は、音楽業界との重要な取り決めにサインすることであるとされる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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