12月中にリリースされるFirefox 2.0の正式版にフィッシング対策機能が搭載されないことが、Computerworldの報道で明らかになった。
Firefoxのディレクター、Mike Beltzner氏がComputerworldに語ったところによると、Firefox 2.0の旧バージョンには(フィッシング対策用として)Googleがすでにサポートを打ち切っているSafe Browsingプロトコルの古いバージョンが使用されていたため、GoogleはMozillaに対し、Firefox 2.0.0.19に搭載されているID詐欺を働いている疑いのあるサイトについて警告を出す機能を無効化するよう要請したという。
Firefox 2.0.0.19は12月16日にリリース予定で、これがFirefox 2.0の最後のセキュリティアップデートとなる。Mozillaは6月にFirefox 3をリリースしている。
この件について、Googleの広報担当者にコメントを求めたところ、以下のような内容のメールが送られてきた。
「Googleはユーザーに対し、常に現在使用中のソフトウェアの最新版を使用するよう勧めている。Firefox 2のユーザーは、同ブラウザが2.0.0.19にアップデートされた際、その変化(フィッシング対策機能の無効化)が通知されるが、われわれは彼らに対し、引き続き保護を受けられるようにFirefox 3へのアップグレードを勧める。Firefox 3にはGoogleのSafe Browsing v2プロトコルが搭載されている。このv2プロトコルは、旧版に比べネットワーク回線容量効率が高く、また、従来のフィッシングに対する保護に加え、マルウェア対策機能も追加されている」
12月5日午後にMozillaの関係者にもコメントを求めたが、回答は得られなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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