ニワンゴは12月4日、運営する動画コミュニティサービス「ニコニコ動画」を12月12日にバージョンアップし、「ニコニコ動画(ββ)」にすると発表した。ニコニコ動画を1つの大きなコミュニティとみなし、ユーザーがリアルタイムチャットできる場所を用意するほか、有料ポイント「ニコニコポイント」を利用したユーザー広告機能や、有料会員「プレミアム会員」向けの新機能などを提供する。
まず、数十万人がリアルタイムチャットできる「ニコニコ広場」を12月12日に開始する。お勧めの動画やその時点で提供されている生放送番組などについてユーザー同士で語ってもらうのが狙いで、「何もすることがないときの居場所を作るというのがコンセプトだ」とニワンゴ取締役管理人の西村博之氏は説明する。
「これまでのインターネットでは、受け手は個人だというのが前提になっており、パーソナライズ化が進んでいた。しかしそれにより、ユーザーの共通体験がどんどん減っていた。ニコニコ動画では逆に、共通体験を提供することで1つの社会になろうと考えている」(ドワンゴ顧問の夏野剛氏)
ニワンゴではこれを「クラウドメッセージング(Crowd Messaging:群集メッセージング)」と呼んでおり、集団としての一体感を提供したいとした。
現在提供されている、動画視聴中に広告が入る「ニコ割」の時間になると自動的にユーザーはニコニコ広場に移動し、広告を見ながらチャットができるという。ニコ割終了後は、動画画面に戻るか、ニコニコ広場にい続けるかをユーザーが選択するようになる。
ユーザーが広告を出せる「ニコニ広告」は、有料ポイント「ニコニコポイント」を使って、ユーザーが自分の好きな動画を宣伝できるというもの。動画タグと動画IDを指定すると、そのタグの検索結果画面の上部にニコニ広告が表示される。
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