Googleが、デスクトップインターフェース上でGrandCentralの通話を実現する、Mac向けの新アプリケーション「Vocito」をリリースした。同アプリケーションはMac OS Xのアドレス帳、Automaterアプリケーションのほか、BlacktreeのQuickSilverなどのサードパーティーアプリケーションと連携し、マシンでの作業中にGrandCentralの通話を始められる。
Vocitoを使って電話をかける場合はJaJahやJaxtrと同様に、まず通話相手を指定し、それからGrandCentralに登録された自分の電話の中から、その時に利用したいものを選択する。ダイヤルを始めた後の通話は、すべてGrandCentralが処理してくれる。従来よりGrandCentralのウェブインターフェースでも同じ機能を利用できたが、Vocitoを利用すると、自分のマシン環境との連携をいっそう深めることができる。
VocitoはAddress Bookに統合され、タスクバーのプルダウンメニューから利用できる。検索機能Spotlightを利用するときと同じくらいの速さで、またたく間に通話を開始できる。QuickSilverのユーザーは、プラグインを使うことでVocitoから連絡先を探し、通話をできる点を便利に感じるだろう。筆者が実際にこれを試したところ、たいていの場合はキーボードを6回押すだけで通話を開始できたので、電話機を持ち上げてダイヤルボタンを押すよりも簡単に感じた。
さらに、AppleScriptのコマンドとして通話のプリセットをカスタマイズすればクリック1つで、通話を開始でき、キーボードを6回押す必要すらなくなる。設定をデスクトップに配置したり、フォルダに格納したりしてDockからアクセスし、迅速なダイヤリングを実現することも可能。
同アプリケーションは無料。現在も限定されたベータの段階にあるGrandCentralのアカウントさえ取得すれば、PowerPCベースのMac、IntelベースのMacの両方で実行できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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