Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は先週、長くうわさされていたクラウドベースのOSとなる「Windows Cloud」に言及した。
しかしながら、その時にBallmer氏は、最終的な正式名称が、必ずしもWindows Cloudであるわけではないとも語った。ある鋭いブロガーは米国時間10月8日、MicrosoftがProfessional Developers Conference(PDC)向けに開設したホームページ上で、「Windows Strata」という主題の下に、複数のクラウドコンピューティングに関するセッションが並んでいることに着目した。Microsoftはその後、Windows Strataの言及を取り下げたが、すでに多くのブログで注目された後だった。
Ballmer氏は先週の講演で、PDCまでには、同氏がWindows Cloudと呼ぶクラウドOSの正式名称となるものには、何であれ商標を取得しておかねばならないかもしれないと冗談めかして述べた。
Ballmer氏はフランスで、「われわれには、新しいOSが必要だ。PC、携帯電話、サーバ用のOSがあるように、ネット上で動作する新たなOSも必要だ。おそらくは『Windows何々』という名称になるだろう。われわれはこれを4週間以内に発表するつもりだ。それまでに商標も取得するかもしれない」と語った。
筆者は8日午前中に、米特許商標庁(USPTO)のホームページをチェックしてみたが、「Windows Strata」といった見出しには、何ら情報がなかった。とはいえ、これも時間の問題なのかもしれない。Microsoftは、もしかすると、(Windows Strataという名称に関連して)影響を受けそうな人々とも話をつけておきたいのかもしれない。
いずれにせよ、Microsoftは、新たなインターネットベースの開発者プラットフォームの詳細を、「Windows 7」に関する発表とも合わせて、27日にロサンゼルスでスタートするPDCにおいて、明らかにしていくと考えられる。
あるMicrosoftの関係者は電子メールを通じて、「みなさんも承知のように、Microsoftは、未知のテクノロジに、社内でコードネームを用いており、それが時には、そのまま正式に採用されることもある。ロサンゼルスで開催されるPDCにて、クラウドサービスプラットフォームに関し、さらなる情報をお分かちできるのを楽しみにしいる」と回答している。
Microsoftが、PDCで行われるセッションのリストアップを通じて、目新しいニュースを広めたのは、今回が最初ではない。すでに筆者は、Microsoftが6日に、そのリストの中から、PDCの出席者に対して、同社が「Surface」テーブルトップコンピュータのソフトウェア開発キット配布を予定していることを明らかにした点に注目した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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