著名人を集めたパーティーやGoogleから出資を受けたことで話題となった遺伝子検査企業23andMeは米国時間10月2日、乳がんを患っている女性や遺伝学的にその可能性のある女性を結び付けるという新しい取り組みを発表した。
10月はアメリカ乳がん意識向上月間(National Breast Cancer Awareness Month)であり、2008年で23年目となる。
23andMeはウェブベースの自社ソーシャルネットワークを利用して、「乳がんと戦っている女性にリーチし、コミュニティーを構築する。年間20万人が新たに乳がんと診断されており、この病気に関する遺伝面での科学的理解を促進していく」と説明している。399ドルの検査キットを購入した女性は、希望により調査に参加できるようになり、23andMeの調査部門「23andWe」は、知識やアドバイスを交換し、相互にサポートするコミュニティーを構築する予定だ。
23andMeの関係者は、このプロジェクトは現時点では外部の調査機関と提携しておらず、当面は「主としてソーシャルネットワーキングコミュニティー」になると説明している。遺伝子学コミュニティーは、23andMeなどの消費者の遺伝子情報分析企業を受け入れに乗り気ではなく、カリフォルニア州は23andMeを含めた同分野の企業に対し、保健条例に完全遵守するまで検査の販売を控えるよう求めている。
23andMeは8月末、カリフォルニア当局によりテストキットを提供するライセンスを受けたことを明らかにした。23andMeの創業者らはブログ投稿で、この合意は、「消費者に直接サービスを提供するにあたり、規制当局と遺伝子企業の間の対話の始まりにすぎない」と記している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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