Facebook向けアプリケーションのFriendsterへの移植が容易になった。ソーシャルネットワークFriendsterが、OpenSocial APIだけでなく、Facebookのコードもサポートすることにしたからだ。
発表に当たり、同社グローバルマーケティング担当バイスプレジデントDavid Jones氏は次のように述べている。「FacebookとOpenSocialの両プラットフォームをサポートしたことは、当社の利用者だけでなく、企業や個人の開発者にとっても大きな意義がある。Facebook向けアプリケーションの開発と提供に力を注いできた開発者にとってはアプリケーションをFriendsterにきわめて容易に移植できるということであり、FacebookとOpenSocialの両APIを使ってアプリケーションを開発してきたWeb 2.0企業にとってはFriendsterにアプリケーションを提供する際のアプローチを柔軟に選択できるということだ」
現在AOLが所有するソーシャルネットワークBeboも、2007年末、Facebookプラットフォームをサポートすると発表している。FriendsterのマーケティングディレクターであるJeff Roberto氏はCNET Newsに対して、同社はFacebookとライセンス契約を締結したと述べた。その後、Friendsterは、開発者向けプラットフォームのほとんどをオープンソースにした。
ほかのソーシャルネットワークも追随するだろう。Roberto氏は「オープンプラットフォームであり、他でも採用される可能性は十分ある」と述べている。
Friendsterは米国で生まれた最初の巨大ソーシャルネットワーク。Facebookが知られるようになるはるか前のことだ。しかし、2004年に技術的問題に悩まされたあげく、利用者の多くをMySpace(現在News Corp.が所有)に、そしてFacebookに奪われた。
Friendsterはその後復活を遂げ、現在、フィリピン、香港、シンガポール、マレーシアなどのアジア諸国を中心に8000万の利用者を擁している。同社はそのうち78%はFacebookを使っていないと推定しており、それが事実ならアプリケーションがどちらでも使えるようになることは開発者にとって大きな利点となる。
Friendsterは、この8月、2000万ドルのベンチャー資金を調達し、Googleの幹部社員だったRichard Kimber氏をCEOとして招いた。また、2007年12月、開発者向けプラットフォームを公開し、この9月にはOpenSocialのサポートを発表している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」