オライリーが来ないから--「Web 2.0 Expo Tokyo 2008」中止の背景

鳴海淳義(編集部)2008年10月01日 13時19分

 Web 2.0 Expo Tokyo 2008の中止を決定したCMPテクノロジーが、30日になってイベントサイトに告知文を掲載した。

 イベントが頓挫した理由は既報のとおり、「急遽米国からの基調講演者・カンファレンス講演者の複数の訪日が中止となった」ため。では、来日をキャンセルしたのは誰だったのだろうか。

 CMPテクノロジーに問い合わせたところ、それはWeb 2.0の顔ともいえる人物、ティム・オライリー氏だった。これではイベントそのものの根幹が揺るぎかねない。オライリー氏の講演ありきでスポンサー枠、チケットを販売していた経緯もあり、イベントの中止はやむを得ないところだ。

 オライリー氏が来日を急遽キャンセルした理由については明かされなかった。同氏との交渉は米国CMPテクノロジーが担っていたため、日本ではその詳しい経緯が把握できていないという。

 Web 2.0 Expo Tokyoの来年以降の予定はまったくの白紙の状態だ。CMPテクノロジーは、「1年後にこの分野がどうなっているかという問題もある。いまの段階では何も決まっていない」としている。

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