MySpace上にJames Bondのページがあり、そこにシェイクしたマティーニやWalther PPKやAston Martinsといった彼の関心事が記載されている、と考える人がいるかもしれない。
それはちょっとありそうもない筋書きだが、CNNのウェブサイトに掲載された記事によると、米中央情報局(CIA)、米連邦捜査局(FBI)、米国家安全保障局(NSA)のスパイたちが、米国の16の情報機関の分析専門家らが利用するためのソーシャルネットワーキングサイト(SNS)のテスト運用を行っているという。スパイたちは「A-Space」と呼ばれるこのサイトで、音楽や映画に関する意見を投稿する代わりに、世界のテロ活動や軍の動きに関する情報を共有する。
CNNによると、A-Spaceの試験運用は数カ月前から行われており、米国時間9月22日に米国の情報機関全体に向けて正式に発表される予定だという。
国家情報副部長(情報分析担当)のMichael Wertheimer氏はCNNのインタビューの中で、「(A-Spaceは)あらゆる点から見て、スパイ版のFacebookやYouTubeといえるが、その役割は、はるかに多い」と述べ、さらに次のように続けた。「(A-Spaceは)スパイたちの出会いの場であるだけでなく、彼らがそれまで一度も口外したことがなかったデータを共有する場でもある。彼らはA-Spaceの傘の保護下で、初めて、同僚同士で独り言を言い合い、意見を述べ合う機会を得ることになる」
CNNによると、A-Spaceに投稿される情報は極秘扱いで、一般人は閲覧できないという。閲覧できるのは、特定の情報を調べる理由があり、正規の閲覧許可を得た諜報部員に限られる。またA-Spaceの開発者としては、将来の二重スパイたちにこのサイトを機密情報の宝庫として利用されたくはない。
この点についてWertheimer氏はCNNのインタビューで次のように述べている。「われわれは、そのような動きがあった場合に警告を出すメカニズムを構築している。われわれはそのシステムを他に良い呼び名がないためMasterCardと呼んでいる。このシステムでは、例えば誰かがそれまで一度も行ったことがないような方法でクレジットカードを使用すると、同システムは、そのクレジットカードは盗まれたものかもしれないと警告する」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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