Googleが競合ブラウザ「Chrome」を公開してから何日も経たないうちに、Mozilla CorporationがウェブブラウザFirefoxの新しいテスト版をリリースした。
Firefox 3.1の第2アルファ版が公開されたのは米国時間9月6日深夜。「Shiretoko」という開発コード名で呼ばれていた同ソフトウェアは現在、開発者やテスターのみを対象にしており、Firefoxの安定版としてはバージョン3.0.1の使用が推奨されている。
Mozillaは声明で、テスト版には複数の新機能が搭載されたと述べている。そのうちの1つが、HTML 5の標準となったvideoタグのサポート。ウェブブラウザで配信されるビデオが増えるなか、ビデオの機能性を確保することが目的だ。
ブラウザウィンドウ間でタブをドラッグ&ドロップできるようになったほか、一部機能のパフォーマンス向上が図られている。またWindows VistaのAeroサポートにより、Firefoxでより多くのテーマを利用できるようになった。
処理速度が特に強化されたのは、Googleが先週公開したChromeのベータ版で売りにしていたJavaScriptの処理に関わる部分である。
MozillaはFirefoxにより高速なJavaScriptエンジンTraceMonkeyをFirefoxに組み込む予定だが、このたびのリリースには同エンジンが搭載されていないという。その代わり、オンラインに掲出された方法に従って、同エンジンをテストすることは可能だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス