Mozillaは米国時間8月26日、Webと言語を結びつけてユーザーがもっと早く簡単に一般的なWebタスクを実行できるようにする、実験的なブラウザプラグインをリリースした。
Aza Raskin氏(AppleのMac開発者の1人であるJef Raskin氏の息子である)が作成した「Ubiquity」は、普通の言葉を使ってWebサービスを操作できるコマンドラインインターフェース。Mozillaのサイトに掲載された26日の投稿によれば、この無料の「Firefox」プラグインでは、「既存のオープンなWeb APIを使ってユーザー生成型のマッシュアップ」を作成でき、「つまり、ウェブ開発者だけでなく、誰もがニーズに合わせてWebを編集できる。どのページを見ていようと、何をしていようと関係ない」という。
Mozillaが考える課題は以下の通り。
マッシュアップは役に立つ場合もあるが、静的なため、Web開発スキルが必要で、ユーザー中心というよりはサイト中心である。
携帯端末では状況はさらに悪い。携帯端末は機能や精度が限定的であるため、難しく、ほぼ実現不可能だ。
ウェブの膨大なリソースを管理してタスクを自分で簡素化する方法を持っている人はほとんどいない。大半の人たちは、ウェブサイトを行き来して一般的なタスクを実行するしかなく、イライラを募らせ、時間を無駄にしてしまう。
Ubiquityは、ブラウザのアドレスバーに入力中のURLを推測して表示するFirefoxの新しい「スマート」バーから生まれた。Ubiquityはスマートバーに代わるものではなくコマンドラインで、WindowsではCtrlキーとスペース、Macではコマンドキーとスペースを押すと表示される。
Mozilla Labsは、すべてのプラットフォームに対応したUbiquityの試作品とともに、「コンセプトの説明」としてチュートリアルもリリースした。
Mozilla Labsのエンジニアで、Firefoxを携帯端末に対応させたRaskin氏がUbiquityプラットフォームのコンセプトを考案した。
Raskin氏はブログで、「ウェブの膨大なリソースを管理してタスクを自分で簡素化する方法を持っている人はほとんどいない。大半の人たちは、ウェブサイトを行き来して一般的なタスクを実行するしかなく、イライラを募らせ、時間を無駄にしてしまう。(中略)Ubiquityのインターフェースの目的は、ユーザーがしたいと思うことを(入力、音声、言語を使って)ブラウザに指示できるようにすることだ」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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