在英グルジア大使館は、グルジアからの分離独立を目指す南オセチア自治州をめぐる軍事活動と同時に、ロシアの複数の部隊が協調してグルジアのウェブサイトにサイバー攻撃を仕掛けていると非難した。
グルジア大使館の広報担当は現地時間8月11日、ZDNet UKに対して、週末にウェブサイトがアクセス不能になったのはロシアによるサービス拒否(DoS)攻撃のためだと述べた。
「グルジアのすべてのウェブサイトがブロックされた。(対策として)ウェブトラフィックのリダイレクトを進めている」(同広報担当)
本記事執筆時点で、英国からグルジア国防省のウェブサイトを閲覧することはできなかったが、グルジア大統領府およびグルジア外務省のウェブサイトはアクセスできた。これについて、同広報担当はグルジアのリダイレクト対策のためだと説明した。
「それらは新しいもの(ウェブサイト)だ。2日前には(アクセスが)不可能だった」
同広報担当は現在も原因を「調査中」であり今のところロシアの原因だと確認できていないことを認めたが、「ほかに誰がこんなことをするだろうか」とも述べた。
グルジア同様、ロシアを中心としたソビエト連邦の一部だったエストニアでは2007年に、インターネットのサービスが崩壊した事例がある。初のサイバー戦争ではないかと言われたが、インターネット崩壊の原因とその責めを負うべき人物を特定することの困難さを改めて示した。
グルジアの主張について、ロンドンのロシア大使館はグルジアに対するサイバー攻撃についての情報は持ち合わせていないとする一方、次のように述べ、グルジアに対する軍事攻撃は存在しないと主張した。「誤解であることに注意を促したい。ロシアは(軍事)攻撃をしているのではなく、南オセチアの平和執行に当たっている」(同大使館広報担当)
Lech Kaczynskiポーランド大統領のウェブサイトには、ロシア政府が「軍事侵攻」と同時にグルジアのウェブサイトをブロックしたという記述がある。
同ウェブサイトには「軍事侵攻と同時に、ロシア連邦はグルジアのインターネットポータルをブロックした」と述べる声明が掲載されている。「グルジア大統領の依頼に応じて、ポーランド共和国大統領は、情報配布の場としてポーランド大統領のウェブサイトを提供している」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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