YouTubeで議論を呼んだニューヨーク在住の男性が米国時間7月31日、連邦当局に逮捕された。この男性は、ベビーフードメーカーGerberの社員に、同社製ベビーフードにシアン化物を加えるよう指示したと主張する動画をYouTubeに投稿していた。
ニューヨークのマンハッタン在住のAnton Dunn氏(42歳)は、YouTubeでは「Trashman」というハンドルネームで知られている人物だ。YouTubeで多少の人気を集めていたが、好ましい理由からではない。Dunn氏は2008年に入ってから、1500人の女性を意図的にAIDSウイルスに感染させたと主張する動画を投稿し、これをいくつかのタブロイド誌が取り上げた。Dunn氏はまた、2人を殺したと主張したこともある。
ユーザーの中には、Dunn氏のビデオを面白いと思う人もいたが、このような動画を不快とする人も多く、YouTubeには数多くの「反応」動画が登場した。
その後、4月〜7月に投稿した一連の動画で、Dunn氏はGerber製品に毒を入れる作業について詳細に述べ、これが今回の逮捕につながったという。米連邦地検によると、Dunn氏は州際通商への脅迫状送付、消費者製品に悪質ないたずらをしたという偽の主張で罪に問われており、最長で10年の禁固刑または重い罰金を課される可能性があるという。
この事件を、関心を引くためにしてはちょっと度が過ぎた動画に警察が過剰に反応している、と批判する見方もあるだろう。だが、自分の身元を隠すために覆面をして登場し、ユーモア抜きのトーンで話すDunn氏の動画は、笑いを誘うことを目的としたものには到底見えない。
YouTubeにはすでに、そのほかのYouTube愛好家により、Dunn氏の逮捕について詳細を報じる地元ニュースの動画が投稿されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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