「MobileMe」の立ち上げから3週間近くたった米国時間7月29日、Appleは同サービスのユーザーに対して、ようやくすべてが正常に動作し始めたことを明らかにした。
AppleがMobileMeの状況をユーザーに知らせるために開設したウェブページに掲載されている、David G.という名の人物による最新の投稿によると、MobileMeは現在、すべてが正常に動作しているという。MobileMeとはAppleの.Macに代わるサービスであり、99ドルという年間料金で、電子メールサービスや、ウェブベースのコンタクト(連絡先)やカレンダーへのアクセスを提供するものである。この投稿では「影響を受けていた、1%のメンバーのMailサービスに対する復旧作業は、過去のメッセージに対するものも含めてすべて完了しました。ご迷惑をおかけしたこの期間、復旧を辛抱強く待っていただいたことに感謝します」と述べられている。
MobileMeは立ち上げ直後から複数の問題が持ち上がっていた。ウェブサイトは初日にダウンし、それ以来ずっと、一部の会員は電子メールにアクセスできず、コンタクトの同期もできない状態が続いていた。
Appleはサービス立ち上げ時の問題について責任を認め、30日間分の無償サービスの提供を発表したものの、電子メールサーバは7月の終わりになってもまだ問題を引き起こしており、電子メールメッセージの中には完全に消去されてしまったものもあるという始末だった。David G.氏によると、28日に発見された、MobileMeと、iPhoneやiPod Touchとの間で発生する同期問題も解決済みであるという。
障害の復旧作業が完了したということで、AppleはMacやPCで行われた変更の同期が遅いといった点や、サービスが全体的に遅いといった点など、レビュアーらが挙げている問題に取り組む予定にしているようだ。
「今回、Mailサービスの復旧作業が完了したことで、MobileMeメールのほとんどの問題が解決したことになるため、今後はこの野心的なサービスの次なる側面の改善に注力していけるようになる」(David G.氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス