伊メディア企業のMediasetは、同社が保有する商用財産を許可なく配信し、不当な利益を得ているとして、Googleと、傘下のYouTubeを提訴したと、現地時間7月30日に発表した。
Mediasetは、6月10日に実施したサンプル調査により、YouTube上で、少なくとも4643本のプログラムがコピーされて配信されているのを発見したと訴えている。コピーされた全プログラムは、およそ325時間分の放映に等しいものであると、Mediasetは主張する。
その結果として、Mediasetは、3つのイタリアテレビネットワークで、ほぼ31万5700日に相当する視聴時間が失われ、テレビ番組の広告売り上げなどの機会損失にもつながったと非難している。
Mediasetは、少なくとも5億ユーロ(約7億7900万ドル)の損害賠償を求めている。
この件に関して、GoogleとMediasetからのコメントは、現時点では得られていない。
しかしながら、Reutersの報道によると、YouTubeは、次のような声明を出している。
YouTubeは、著作権保持者の権利を尊重し、著作権に関する問題に、努めて真剣に取り組んでいる。
法的訴訟を起こし、巨額の訴訟費用を払ってまで争うべき理由などない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」