米Yahoo Musicは、同サービスで楽曲を購入したユーザーに代金を返金する。
米Yahooは先週、同社が販売する楽曲に搭載されているデジタル著作権管理(DRM)ソフトウェアを解除するための認証キーの発行を打ち切ると発表した。これにより、同サービスで楽曲を購入した場合、今後も同サービスを通じて楽曲を聴くことは可能だが、その楽曲を他の端末やコンピュータに移動できなくなる。
しかし、この措置はウェブユーザーに受けが悪かった。そこでYahoo Musicは、楽曲購入者に代金を返金した上で、さらに一歩進める計画だ。Yahooの関係者によると、返金よりも楽曲を所有し続けたいという顧客に対しては、購入した楽曲のコピーをDRMが適用されていないMP3フォーマットで提供する方法を模索しているという。
Yahoo Musicは、Yahoo Music Unlimitedの顧客をRealNetworksのRhapsodyサービスに移行させている。Yahoo MusicとRhapsodyはどちらも会員制音楽サービスなので、Rhapsodyサービスへの移行を選択したYahooユーザーは何ら影響ない。しかし、楽曲の購入者は、9月30日以降に不都合が生じる。
問題は、Yahoo Musicは基準を引き上げたのか、という点と、今後はMicrosoftがMSNユーザーに返金する番なのか、という点だ。
MSN Musicはすでに活動を停止し、DRMキーの発行を停止すると発表したが、6月に一転、向こう3年間キーの発行を続けると発表した。Yahooの音楽担当シニアディレクターMichael Spiegelman氏も指摘している通り、Microsoftはただ、楽曲のサポート打ち切りを先延ばししたにすぎない。
この点について、Microsoft関係者のコメントは得られなかった。
インターネットユーザーの権利擁護団体、電子フロンティア財団(EFF)はYahooとMSNの両社に楽曲の代金を返金するよう求めてきた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス