Yahoo Music、楽曲代金を返金へ--DRM認証キーの発行打ち切りで

文:Greg Sandoval(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2008年07月29日 13時20分

 米Yahoo Musicは、同サービスで楽曲を購入したユーザーに代金を返金する。

 米Yahooは先週、同社が販売する楽曲に搭載されているデジタル著作権管理(DRM)ソフトウェアを解除するための認証キーの発行を打ち切ると発表した。これにより、同サービスで楽曲を購入した場合、今後も同サービスを通じて楽曲を聴くことは可能だが、その楽曲を他の端末やコンピュータに移動できなくなる。

 しかし、この措置はウェブユーザーに受けが悪かった。そこでYahoo Musicは、楽曲購入者に代金を返金した上で、さらに一歩進める計画だ。Yahooの関係者によると、返金よりも楽曲を所有し続けたいという顧客に対しては、購入した楽曲のコピーをDRMが適用されていないMP3フォーマットで提供する方法を模索しているという。

 Yahoo Musicは、Yahoo Music Unlimitedの顧客をRealNetworksのRhapsodyサービスに移行させている。Yahoo MusicとRhapsodyはどちらも会員制音楽サービスなので、Rhapsodyサービスへの移行を選択したYahooユーザーは何ら影響ない。しかし、楽曲の購入者は、9月30日以降に不都合が生じる。

 問題は、Yahoo Musicは基準を引き上げたのか、という点と、今後はMicrosoftがMSNユーザーに返金する番なのか、という点だ。

 MSN Musicはすでに活動を停止し、DRMキーの発行を停止すると発表したが、6月に一転、向こう3年間キーの発行を続けると発表した。Yahooの音楽担当シニアディレクターMichael Spiegelman氏も指摘している通り、Microsoftはただ、楽曲のサポート打ち切りを先延ばししたにすぎない。

 この点について、Microsoft関係者のコメントは得られなかった。

 インターネットユーザーの権利擁護団体、電子フロンティア財団(EFF)はYahooとMSNの両社に楽曲の代金を返金するよう求めてきた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]