生活の知恵を紹介する米国のブログ「Lifehacker」が7月14日に日本版を公開した。本家LifehackerはGIZMODEなども手掛ける米GAWKER Mediaが運営する。ライフハッカー[日本版]を運営するメディアジーンはギズモード・ジャパンでもGAWKER Mediaと協業している。7月16日には都内でトークイベントが開催され、GAWKER Mediaのバイスプレジデント、Gaby Darbisher氏がLifehackerとGIZMODEの現状を紹介した。
サイトのテーマである「ライフハック」とは、簡単に言えば日々の生活を少し便利にする裏ワザだ。日本テレビの人気番組「伊藤家の食卓」などをイメージするとわかりやすいだろう。
ライフハッカー[日本版]では、このような生活や仕事の役に立つネタを英語版からの翻訳記事、日本独自記事で紹介する。編集委員を音楽家の早川大地氏と、ニューズ・ツー・ユー取締役の平田大治氏が務める。
想定する読者像は33歳、男性(独身で30代後半には結婚したいと思っている)。東急東横線または田園都市線沿線に住み、仕事は外資系投資銀行の営業という、おしゃれな知的生産者。年収は700万円以上だという。
英語版Lifehackerは月間2000万強のページビュー(PV)を稼ぐ。読者の81%が男性で、68%が18歳〜34歳の層だ。68%が大学卒以上の学歴を持っており、22%が世帯収入10万ドル以上、57%が世帯収入5万ドル以上という富裕層でもある。
読者のもう1つの特徴は、若く、技術に明るいという点だ。平均的なインターネットユーザーに比べて、メールマガジンを購読する人の割合は8倍、無線でインターネットに接続する人の割合は4倍だ。ちなみに姉妹サイトであるGIZMODEの読者も同様の傾向にあり、平均的なインターネットユーザーに比べて、RSSフィードを使う人の割合は11倍、ブログを訪れる人の割合は6倍だという。
Lifehackerのコンテンツは記事だけにとどまらない。「Lifehacker Code」というコーナーでは、あるソフトウェアをカスタマイズするためのプログラムを提供している。例えば、Gmail用のFirefox拡張として人気の「Better Gmail」などがこれまでに公開されている。
広告掲載の手法も独特で、記事本文以外のスペースを「Custom Skin」として企業に丸ごと提供したり、画像がスクロールする「The Panorama」という広告枠を用意したりしている。JACK DANIELSやJAGUARなどといった広告掲載実績を持つ。
米国版GIZMODEはこの1年間で2倍以上の規模に成長している。2007年6月は2159万PV、805万のユニークユーザー(UU)だったが、2008年6月には4613万PV、1618万UUに倍増した。
同サイトの人気コンテンツはライブブログだ。大きなイベントなどがあるときに、会場の模様をリアルタイムでブログに掲載する。会場で新しい動きがあるたびにブログを更新するため、まるで生放送のような臨場感がある。最近ではAppleがiPhone 3Gを発表したときの様子をライブブログで読者に届けた。その日のPVは1300万にも上り、最高記録となった。
GIZMODEの日本語版であるギズモード・ジャパンは米国版に続いて2番目に成長している。2007年6月は359万PV、155万UUだったが、2008年6月には705万PV、299万UUとなり、こちらも2倍の成長率を達成している。2009年度中に1000万PV獲得を目指すという。
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