ウェブTVネットワークのRevision3は、戦没者追悼記念日(メモリアルデー)の連休中に受けたDoS攻撃を調査した結果、海賊行為対策グループMediaDefenderの責任であるという結論に至ったようだ。
Revision3の最高経営責任者(CEO)Jim Louderback氏は、5月29日の午前中に掲載したブログで、自分たちへ向けられたトラフィックを追跡したところ、多くがMediaDefenderが発信源となっていたという。MediaDefenderはこれまでにも、著作権で保護されているはずのコンテンツを配信する業者に複数のDoS攻撃を仕掛けたという前歴を持つとLouderback氏は述べる。MediaDefenderは、すべての大手レコード会社や映画会社を顧客としているが、全米レコード業界(RIAA)、全米映画境界(MPAA)とは取引していない。
「われわれは合法的な理由からBittorrentを利用しているのに、『配信者』と思われたらしい。彼らからのトラフィックを閉鎖したが、向こうは大規模なサーバネットワークによる焦土作戦をプログラムで自動化していたようだ。その結果、われわれのネットワークが閉鎖に追い込まれた」とLouderback氏は記している。
Louderback氏がMediaDefenderに連絡をとったところ、著作権侵害を防止する対策の一環として、オンラインで入手できる不正なコンテンツの割合を減らそうと、数カ月間Revision3ネットワークに許可なく偽のファイルを送っていると聞かされたという。しかし、今回のDoS攻撃についての責任は否定したという。
MediaDefenderがネットワークに入るのに利用していたバックドアを閉鎖したときに、Revision3のサーバはそれまで停滞していたトラフィックの影響でオーバーフローを起こしたのだろう、とLouderback氏は推測している。
「MediaDefenderは、自分たちの目的を果たすためにRevision3のサーバを不正に利用した。それも、われわれの承認なしに、だ。バックドアアクセスを閉鎖したとき、MediaDefenderのサーバは異常を検出し、攻撃モードに入った」とLouderback氏は書いている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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